エスター (ホラー映画) の感想 【ネタバレ有り】

ネタバレ有りです。がっつり書きます。

そのためちょっとでも「観ようかな…」と思ってる人は読むのはやめてください。あくまでも自己責任でどうぞ。

 

ほんとにがっつり書きます。あらすじとかも書きます。

 

だから出来れば見てから読んで欲しい…

 

サイコパスホラー映画『エスター』についての感想。ツイートだと140字では収まりきらないのでこちらに書きます。

 

 

エスター』

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 『エスター』(原題:Orphan)は、アメリカ合衆国のホラー映画。北米では2009年7月24日に公開され、日本では2009年10月10日に公開された。原題の『Orphan』とは「孤児」という意味。

(Wikipediaより)

 

 

かなりざっくりと説明すると、

 

父・母・兄・妹の4人家族が、3人目の子どもを死産で亡くした悲しみから立ち直るために施設から養子を貰ってきたら、その養子がとんでもないサイコパスだった  

 

という話です。その子がエスター。

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  • この家族の人物像

 

母  ケイト

→主人公。3人目の子どもを死産で亡くしていて、悪夢に苦しめられている。アルコール依存症

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父   ジョン

→浮気の前科有り。妻のケイトとはS/Xがレスなので関係再構築しようと努力中。

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兄   ダニエル

→多感な年頃の少年。悪ガキタイプ。フツーに鳩とか撃っちゃう。

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妹  マックス

→耳が聞こえない少女。笑顔がムチャクチャに可愛くて天使。

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3人目の亡くなった子どもの代わりにエスターを家族にすることで心の穴を埋めよう…… みたいな感じでエスターを迎え入れるんだけど、

正直この4人を見る限り「いやお前ら他人引き取ってる場合か?」という感じのなかなか濃い家族である。先に家族内の問題を解決せんかい。

 

父ジョンと母ケイトは施設に行って、他の子どもから離れて1人絵を描いていたエスターに心惹かれて養子にすることを決意。

連れて帰ると妹マックスちゃんは新しいお姉ちゃんが出来たことで大喜び。完全に生きる天使である。

 

一方兄のマックスはエスターが初日からフリッフリのフリルのお洋服で学校に来て周りの子たちにからかわれているのを見て「あんな奴妹じゃねえよ!」とプンプン。まあそういうお年頃でもあるので仕方ない。思春期故。

 

エスターは最初から少し変な子で、

・両手首と首にリボンを付けていて絶対に外さない

・入浴中は鍵をかけて誰も入れない

・頑なに歯医者に行くのを拒む

という謎のこだわりがあったんですが、これは伏線でした。物語の最後の方に理由が分かります。

 

それでも初めはそこそこいい子にしていたエスターだけど、父ジョンと母ケイトが夜にキッチンでイチャイチャしてるのを目撃してから次第に化けの皮が剥がれていき……という感じです。(そもそもキッチンでヤるなよって話なんだよな)

 

 

  • エスターがやらかした事

 

①自分をいじめた子を遊具から突き落とす

→初っ端からハード。

学校でエスターをからかった子どもたちの中で一番目立っていた子を公園で発見、遊具から突き落とす。いじめっ子は足を骨折する大怪我。その光景を妹マックスが見ていたことに気が付き、マックスを脅す。一緒に来ていた父ジョンは気付かず。

 

②鳩をぶっ◯す

→ダニエルが射撃で遊んでいた際に、興味本位で近くにいた鳩を撃ってしまう。(この時点で割とダニエルもカス)

瀕死でピクピクの鳩を見たエスターは「楽にしてあげなよ」と言って大きめの石で鳩をぶっ潰してトドメを刺す。ダニエルドン引き。「お前おかしいよ!」(それはそう)

 

③シスターを撲殺する

エスターの身辺を調べ始めたシスター(施設にいた人)を撲殺。

マックスを脅して連れ出し、シスターの車の前に突き飛ばして轢かせようとする。驚いたシスターは急ブレーキで轢かずに済み、すぐに車を降りてマックスの無事を確認していたところエスターが金槌でシスターをボコボコにしてぶっ殺す。マックスに無理矢理シスターの遺体を運ぶのを手伝わせ共犯者にする。

 

④ダニエルをカッターナイフで脅す

→シスターを殺した時の狂気や返り血を浴びた服をダニエルのツリーハウスに隠して出てきたところをダニエルに目撃されてしまったことに気が付き、深夜にダニエルの部屋に忍び込んで脅す。カッターナイフを突きつけながら「なんか喋ったらてめえのチンポコ切るぞコラ(意訳)」ダニエルくん、恐怖のあまり失禁。

 

⑤マックス1人が後部座席に乗っている状態のときにサイドブレーキを外して車をバックさせて殺そうとする

アルコール依存症の母ケイトは一年以上断酒していたけれど、エスターやジョンとの不仲によるストレスでワインを買って飲もうとしてしまう。それでも直前に思いとどまり、一口も飲まずに中身を全て排水口に捨てた。

エスターはその事に気が付き、次の日にこの事故を起こしてからワインの空き瓶があったことをジョンに伝えて「ケイトが酒を飲んで運転していたのではないか」と思わせる。

当然ケイトは否定するものの、ジョンとアル依の専門カウンセラーはケイトを嘘つき呼ばわり。エスターはジョンを上手く味方に取り込む。

 


⑥母ケイトが「亡くなった三番目の子どもの代わりに…」と大事に育てていた百合の花を引っこ抜いてケイトに「はい、プレゼント!😊」

→父ジョンに「ケイトもお前のことを理解しようと頑張ってるから、お前もケイトが喜ぶようなことをしてやってくれ」と言われたエスターは、ケイトが大事に大事にしていた百合をぶっこ抜いてケイトに渡した。完全にサイコパスなんだよなあ……。

当然ブチギレたケイトはエスターの腕を掴んで「なんでこんな事を!!」と絶叫。エスターの悲鳴を聞きつけてジョンが助けにくる。

 

⑦万力で自分の腕を折る

→⑥があった後、夜中にキッチンに行って万力に自分の腕を挟んで折る。その後部屋に戻り「お父さん……」と泣く。その声を聞いてジョンが目を覚ましてエスターの元に行くと、エスターは「ケイトに掴まれた腕が痛いの…」と言って腫れ上がった腕を見せる。ジョンびっくり。救急に連れて行く。救急から帰ってきた音で起きてきたケイトは「骨折してたぞ」と怒る。

腕掴んだだけで骨折するってなんだよ。おめーの妻はゴリラなのか?

 

⑧兄ダニエルをツリーハウスに閉じ込めて引火

→マックスから事情を聞き出して遂に耐えられなくなったダニエルが証拠を持ち出すために隠し場所のツリーハウスに行ったところ、気付いたエスターが後を追ってダニエルをツリーハウスに閉じ込めて引火してしまう。燃え盛る火から逃げようとしたダニエルは落下して気絶、そのまま救急搬送。

気絶した際に大きい石でダニエルの頭を割ろうとするも、マックスに突進されて止められる。

 

⑦意識不明で酸素マスクを付けているダニエルの酸素マスクを外し、枕で無理やり顔を抑えて窒息させる。

→ダニエルは心肺停止。医者が頑張った結果なんとか心臓は動き始めるものの油断出来ない状況に。エスターがいなくなったことに気が付いた妹マックスが母ケイトに訴えたことで、ケイトはエスターの仕業だと確信。ブチギレてぶん殴る。しかし父ジョンはエスターを疑わずにマックスと共に家に連れて帰る。ケイトは病院内で暴れたことにより強制的に睡眠薬を打たれてそのままベッドで寝かせられる。

 

⑧父を誘惑、振られたところガン泣き

→ケイトのドレスを切り裂いて自分サイズにして着てから厚化粧し、その後ヤケ酒して酔っているジョンの元へ。「あたしは貴方が好きなの…」と誘惑。

ジョンは最初はアルコールでクラクラしながら「俺も親としてお前が好きだよ」と無難に返している内に、エスターの好意が恋愛感情である事に気がつく。「何言ってるんだお前!頭がおかしいんじゃないのか!?お前が来てから我が家はバラバラだ!お前は施設に返す!」いや気付くのが遅えよ。

 

 

  • 父が無能すぎる

 

  エスターを観て抱いた一番強い感想は、

 

とにかく父が無能すぎる

 

です。

上手くエスターの策略に飲まれて完全にエスターを信用してしまいます。

 

そりゃさ、確かにホラー映画は無能がいなきゃ成り立たんよ。

例えば儀式系の怖い話だったら幽霊を見たって訴える人に対して「どうせ気のせいっしょw」って流して話聞かない無能がいないと展開進まないからね。

「幽霊出た!」って言われていきなり「そうか分かった!じゃあ俺が退治するわ!任せな!」みたいなバリバリの有能だったらそこで映画終わるからね。

ホラー映画を引き立てるためには無能の存在が必須。

 

だけどこのジョンの場合は無能がすぎる。

 

エスターがいじめっ子を突き落とした現場にいたにも気付かず、

マックスが脅されていることにも気付かず、

エスターが車をバックさせてマックスを殺そうとした上にその罪をケイトに着させたのにも気付かず、

エスターがワインの空き瓶をケイトが飲んだことにしたのにも気付かず、

エスターがダニエルの酸素マスクを外して殺そうとしたことにも気付かず、

 

おいコラ無能ボケコラ。てめー父親やめろコラハゲコラ。

 

ただこれはエスターの立ち回りがあまりにも上手すぎてジョンが騙されていってしまうだけなので、そこのエスターの演技の上手さもこの映画の面白いところです。

 

 

  • 全体の感想

 

エスターは幽霊がバリバリ暴れまくるタイプのホラー映画ではないですが、人間関係が泥沼化していく心理的ホラーなので個人的にはかなり面白かったです。

信頼関係や家族の愛などが複雑に絡み合ってて見所満載です。

最終的なオチや「えっそういうこと!?」ということは伏せておいたので、ここまで読んで観てみたくなった人は是非借りてみてください。

 

初めてレビューとかやってみたらよく分からんことになってしまった。

 

おわり。